子どもたちが学びたくなる環境を作る〜フィンランド教育講座からの学び〜

先日、大阪でElämäさん主催のフィンランド教育講座に参加してきました。

大阪の学校の先生がフィンランドの教育を見て感じたことをシェアしてくださいました。

まさに、私がフィンランドに行って学校現場を実際に見て感じたことでとても共感しました。

違う形で言葉にされていて、すごく興味深かったので、いいなと思った言葉を私が感じたこととともにご紹介します。

自分がどんな人でどう学ぶのが一番学べる方法であるかを知ること。

この言葉は一番印象に残っていて、その理由としては、“主体的に学ぶ“が私のテーマの1つだからです。

仕事を通して、主体的に学ぶ人を育てるとは?を考え続けてきて、その秘訣は“自分で決める“ことだと思っています。

この言葉はまさにそれを示しているなと感じています。

『自分がどんな人でどう学ぶのが一番学べる方法であるかを知ること。』

つまり、『こうやってやりなさい』と指示してする学びよりも、学ぶその人自身が、どんな場所で、どんな姿勢で学ぶといいかを考えることなんです。

フィンランドの学校の写真も見せてもらいましたが、床に座っている子、椅子に座っている子など、それぞれの姿勢で聞いています。

おそらく日本だと怒られるような姿勢かもしれません。

これまで日本の学校を何校も回りましたが、日本の子どもたちはじっと動かず授業に参加していることが多い印象でそこがすごいと思いました。

一方で、フィンランドでは、授業中にじっとしているということは正直あまりなかった印象でした。

時には教室を飛び出して、自分のやりたい方法で学んでいる様子が印象的でした。

どっちが良くてどっちが悪いというわけではないんですが、学びたいと思える状況を作れるといいなと感じています。

『一人ひとりが最適な方法で学ぶことができる環境を提供とそのサポートが我々の仕事である。』

これもすごく近いですが、“先生“って何をする人なんだろう?って私はよく考えます。

ファシリテーションことを学んでからは、なおさらそう感じています。

現場では、よく“教師“とか“教員“っていいますが、先生とは教える人ってことだと思うんです。

日本ではまだまだ教科の学習を教えていないと、先生が役割を果たしていないようにも思われる人もいるかもしれませんか、私は学び方を教えていくことがもっと重要だと思っています。

だからこそ、

『一人ひとりが最適な方法で学ぶことができる環境を提供とそのサポートが我々の仕事である。』という言葉はすごく心に残りました。

先生は、子どもたちが学びやすい環境を作ることが仕事。安心安全な場を作り、学びやすい環境があることが、主体的な学習につながっていくのではないかと思っています。

『信頼している人からしか学べない。』

この言葉も印象的でした。信頼している人からじゃないと、学ぼうって気持ちは起こりにくいんだろうなとも思います。

森には制約がない。自分が『ありのまま』でいることかできる

フィンランドと言えば、森。身近なところに自然が溢れています。

森のようちえんのお話を聞きました。

子どもたちが森に行って思いのままに遊んでいるのです。

日本の子どもたちはなかなか都会の制約のある中で、『これをしたらだめ!』とか言われがちですが、森には制約かありません。

なので、子どもたちは感じるがままに遊べます。

また、先生も子どもたちからの疑問に答えを言いません。

子どもたちの好奇心や創造力を大切にされているんだと思います。

この『答えを言わない』というのもすごく好きです。

先日、日本でも社会の授業を見学させてもらった時に、チャイムがなっても、先生は何も言わずに教室を後にしていました。

そうすると、子どもたち(中学生)は、休み時間になっても授業の内容を友達と話し続けていて、好奇心がどんどん広がっていくようなそんな印象がありました。

先生は、これが正解!という言葉を全く言わなかったのです。

答えを言わないことは子どもたちの想像力をどんどん引き出していくんだなと実感しました。

まとめ

私自身もフィンランドに行って、大きな影響を受けました。

日本に戻ってきて、そのギャップにも苦しみました。

フィンランドのような国になって欲しいとは思っていませんが、フィンランドから学ぶことがたくさんありますし、日本にも似たタネがあるのも知っています。

やり方を真似するのではその要素から学び、一人ひとりが行動していけるといいなと思います。

私は、自分らしく生きるを今実践しています。

ファシリテーション、心理学、レジリエンス、フィンランドからの学びを通して、人に自分らしく生きるをテーマに学びを伝えていきたいと思っています。