よいとこみつけ~良いところをたくさん見つけると悪いところはかぶさって見えなくなる~学校現場からの学び~

『よいとこみつけ』は今でこそだいぶ言われるようになってきました。

尊敬する元校長先生からの名言にも、よいとこみつけからのコトバがあるのでご紹介します。

よいところをたくさんみつければ、悪いところはかぶさってみえなくなる

よいとこみつけの真髄は、この名言にあると思っています。

よいところをたくさんみつければ、悪いところはかぶさって見えなくなる。

やはり私たちはこれまでの教育の中で、ダメなところを改善するような指導がたくさんされてきた気がします。

少なくとも私がこれまで受けてきて感じるのはそうでした。

というのも、どうしてもよいところよりも、できていないことや、悪いところが目についてしまうもので、注意したくなります。

できないことも、してほしくないこともあるかもしれませんが、出来るだけ、できていること、チャレンジしていることの過程を見つけて伝えて(褒めて)いきます。

そうすると、言われた人はよいところをたくさん言ってもらえるので、さらに頑張ろうー!って気持ちになります。

そうしてよいところをたくさん見つけていくうちに、できているところに目がいくようになるので、できていないことにはあまり目がいかなくなります。

それこそが、よいところをたくさんみつけると悪いところがみえなくなるってことだなと思います。

これって、つまりは関わる人がのマインドを変えているんだなと数年経ってからわかりました。

## 『よいとこみつけ』するようになって周りの方から言われたこと

私は、学校の先生から『よいとこみつけ』のことを学んでから、実践するようにしています。

おかげで、母からは

『あんたは、何でもいいようにいうからウソくさい。褒められても本心かわからん』

友人からは、

『また~、ええように言って~』

って言われるようになりました。

この言葉を聞いて、褒められてないって思った方、ぜひよいとこみつけしてみてください。

私のモットウは、『本心しか言わない』です。

もともと、どストレートな表現しかできない私なので、私の発言は、驚かれることが多いんです。

でも、ウソで褒めているわけじゃないので、全て事実です。

## コトバを言い換える

ウソっぽいと言われるけれど、ウソはついてません。

私はコトバを言い換えるようにしています。

ネガティブなコトバって、裏を返せばポジティブなコトバになります。

いうことを聞かない⇄自分でチャレンジしたいものがたくさんある

行動が遅い ⇄ じっくり丁寧に考えられる

落ち着きがない ⇄ 好奇心旺盛でいろんなものが気になる。

なのかもしれません。正解とかはないですが、少しでもいいコトバを探すようにしています。

直接的な変換にはならなくても、その子が何に興味を持っているかを観察すると自然と出てくる感じるのがよいところだと思います。

現状をYes, andしてみる。

昔友人の子が、1歳を過ぎても歩かず、心配していました。

もちろん、私も心配ではあったし、もしかしたら体の使い方がうまくいっていないのかもしれないなとたくさん観察しました。

私から見て、へんなハイハイもしていないし、活発に動いてる様子だから、お母さんを安心させてあげようと思いました。

(歩き回るよりも)『いっぱいお母さんに甘えたいんだよね』ってその赤ちゃんに言いました。

そうしたら、少しお母さんは少し戸惑いながらもホッとしてるようにもみえました。

これって、目の前の出来事をダメだって見るんじゃなくて、その場のことはYesで肯定的に事実としてとらえて、その上で、対応を考えてベストを尽くせばいいんじゃないかなと思ったりもします。

ダメって見るのではなく、そうなんだねとそのまま受け止める。それも悪いところをみるのではなく、よいところをみてみるってことだと思います。

先日の反省〜どうしてダメダメ言うの?〜

ここまで、よいとこみつけが意識できてきた私も、実は先日、5歳の子に『なんでダメダメ言うの?』と言われてしまい、反省しました。

出来るだけ言わないようにはしてるのですが、それぞれのご家庭の教育方針もあるかなーなんて気にしながら、ついついやめといた方がいいかなーなんて伝えたもんだから、そんな返事が返ってきたのかと思います。

普段から結構我慢してるのが表情に出てる子だったので、私がしっかり甘やかせるべきところを、そんなコメントをいただいちゃいました。でもその子が我慢せず、私に率直に言ってもらえることもよかったなと思っています。

ただ、個人的には反省していて(いい機会ももらえていて)、私ももっとよいとこみつけしたいなと思った瞬間でした。

この『よいとこみつけ』のマインドってまさにYes, andだと改めて感じているので、ずっとずっと続けて行きたいと思っています。