先日、とある学校で、放課後支援をされている方からの質問。
子どもたちに主体的に学んで欲しいが、子ども自身が、何からやっていいかわからないという時にどうすればいい?
主体的に学べー!と言われても、たしかに、これまでやってきていないことだから、子どもたちもわからないですよね。
そんな時にファシリテーターとして、どうやって関わるかのコツを少しご紹介します。
出来るだけ手を出さない
何やっていいかわからないと言われたから、私が教材を用意しました。
って大人の声も結構ある。
そういう時期も必要な子もいるかもしれない。
だけど、最初から大人が教材を用意していたら、子どもたちはそれが当たり前と思うようになります。
なので、焦らず、なんでもいいから子ども自身に選ばせる。
これをベースに考えて欲しいんです。
できないから、大人がやる!!ではなく、できないなら、どうすればできるようになるかを一緒に考える姿勢であって欲しい。
どうやって自分で選ばせるのか?
わからないって言われた場合、どうするのか?
それは、選択肢をプレゼントすることなんです。
漠然とわからないと思っている子に、苦手な教科は?とか、好きな教科は?とか、今学校でどこやってるのー?とか、聞くことです。
苦手な教科は?と聞いて、理科と数学という答えが返ってきたなら、どっちからやる?とか聞いてみるのもいいと思います。
選択肢をプレゼントすることで、漠然とやることがわからないところから、少しずつこの辺かなーと絞り込むためのヒントをわたしていきます。
やるべきプリントは子どもたち自身が知っている
ここで大切なのが、子ども自身に決めさせるということ。
選択肢を渡したあと、決めかねているのを待てずに、じゃあ!数学にしよっか!!と大人が決めてしまうのは、モチベーションが下がるきっかけになります。
そして、実は子ども自身がやるべき学習をよくわかっているんです。
わたし、算数ですでにわからんくなったー。
とか、
国語とか苦手ーとか、自分で知っているけど、言えなかったりするだけなのです。
だから、それを引き出してあげて、自分で決めるトレーニングをさせてあげること、それが大人の大切なのが役割です。
また、自分で決める!ことがやる気!につながります。
誰しも、やらされることって嫌ですよね。
うまくやることを考えない
意外と焦っているのが大人。
最初からうまくいくことよりも、半年後にできることを目指して、導いていく。
うまくいくことを考えないというか、スモールステップをつくって、失敗もしながら進めていくことを目指していく。
そんな関わり方ができるといいなと思っていたりします。