主体的に学ぶためのポイントその1〜自分で決める〜

主体的に学ぶようになるために大切なポイントっていくつかあります。

もちろん、すぐにはうまくいきません。

だから、本当は導き手(ファシリテーター)も必要。

まずは1つ目からご紹介します。

主体的に学ぶためのポイントその1〜自分

で決める〜

主体的ということの通りで、何かを学ぶのは、自分で学ぶのです。

だから、当然なんですが、学ぶものは自分で選ぶ、自分で決める。

だから他の人が決めたものというものでは主体的にならないんです。

学校現場で聞く話。

先生から渡したプリントはしないけど、自分で決めたプリントは一生懸命やるんです。

そんなもんです。

せっかく、一生懸命その子を思って考えて、渡したものをやらなくて、腹が立ったりしてませんか?

こっちの思う通りにはいかないもんです。

宿題しなさいー!って言われたら嫌じゃなかったですか?

それは、自分で決めていないから。

言い訳でもあるけど、こっちの都合も考えてよ!!なんて思わないですか?

だから、‘自分できめる‘ことが何よりの大切ポイント。

決められてやる気をなくした子の話

かなり以前ですが、とある小学校の放課後の一場面。

放課後担当の方が、プリントを用意してくれていました。

子どもたちが放課後教室にきて学習を始めました。

1枚目のプリントを終えた子が、次どうしたらいいかわからなくて、先生を呼ぼうとしていた。

たまたま近くにいた私はその子に声をかけた。

「できたん?わかった??」

本人的には、満足できた感じだったので、次のプリントをやろうという話になり、私からは、

「どのプリントからやる??」

と聞くと、「これ!!」と目を輝かせて、選んだプリント。

じゃあやろうか〜とそんな気持ちになっていた矢先。

「〇〇さんはこれではなくて、こっちができないでしょう?これをやりなさい。」

と放課後担当の方が。

これは、その方にとっては、その子を思っての指示だったんだろうと思います。

実際には、その子にはそのプリントが必要だったと‘先生‘は判断しているということにはおそらく間違いはないんだと思う。

ただ、私はその子の悲しい顔が忘れられない。

あの、やろう!と思った気持ち。やりたいって思った気持ちから、やらされに変わった瞬間の顔。

大人はたくさんの経験から、こうした方が近回りだってわかってる。

時には大人からの情報のおかげで、新たなひらめきが起こる!

なので、‘私は‘こうした方がいいと思うよ!!というアドバイスはする。

だけど、決めるのはその子自身ということです。

Marikoさん的、主体的な学びの引き出し方

(プリントとは限りませんがわかりやすいようにそう書きます)

あなたにはこのプリント、あなたはこっちのプリント、というように、大人が決めてしまうのではなく、必ず子どもたち自身に聞く。

どのプリントする??苦手なところとかどこ??どこからやっていくといいと思う?

これはフィンランドの教育機関視察ツアーでも出てきた表現と実はよく似ている。

悩んだ時、困った時など、いろーんな場面で、子どもに

‘で、あなたはどうしたい?‘

と必ず聞くそうです。

すぐに答えられる子もいるし、

これに対して、答えられない子もいる。

ゆっくり考えたら、自分なりの言葉が出てくる子もいる!

どっちもオッケー。

その子の答えがあれば、その子が思うように一度やってみるようにそっと見守る。

答えが出てこない場合に大人が手伝う。

こういうのはどう?というのもあり。

私がよく使うのは、

こっちが苦手ならこれとかどう?それとも、こっちならもう少し難しめやけどどう?

と選択肢を渡す。

とにかく、学び手自身が選ぶ機会を増やす、これが、主体的な学びの1つめのポイントです。