”反省させると犯罪者になります”というこの衝撃的なタイトル。
私も一章、二章まで読んで、すごく納得しました。
最近、自分のココロと向き合う中でとても良く感じることとリンクしてきました。
子どもたちに関わる人、人と関わる人にはぜひ一度読んでみてほしいと思いました。第一章、第二章を読んでの感想を少しご紹介します。
第一章 それは本当の反省ですか?
第二章 「反省文」は抑圧を生む危ない方法
私も電車などで、かわいそうな怒られ方をしている子を見かけたりします。
そんなことしないの!!何回言ったらわかるの!!そんなことしたらおいて帰るよ!!
大人の私たちも人間で感情があるから、思うようにいかなかったりして腹がたつと、脅しのような怒り方も思わずしてしまいがち。
とにかく悪いことをしたら、反省させて、今後しないように強く言って聞かせる。
果たして、本当の反省になっているんだろうか?
著者も、“反省させてはいけない”と言っているわけではなく、ただ単に反省させるだけでは意味がない、むしろ逆効果であると書いていました。
反省文を書かせると、だんだん模範的な反省文を書くことがとてもうまくなっていく。
ただ反省文を書いたり、反省したりすると、その人の心が抑圧されて、ますます悪い方向へと進んでしまうのです。
“反省させると犯罪者になります”が、それ以外にも心の病になることもあります。
心の中にある攻撃性が、外へ向かうと犯罪で、うちに向かうと自ら傷つけることになります。
何か問題行動をするとき、「自分を大切にする心」を失ってしまっている。
人は自分がされたことを人に返すものです。優しくされれば、人に優しくすることができます。冷たくされると人に冷たくしたくなります。
人を傷つける人は自分自身が傷ついていると言えます。
この本を読みながら感じたのは、反省させる前に、その人のココロに寄り添ってあげ、問題行動が起こるまでにあった、ココロの傷を少しでも癒してあげることなんだろうなと思います。
傷の度合いにもよるのかもしれないけど、それでもマシになるのかなぁ。
やっぱり、“聴く“ってことが必要って改めて思う。
以前に心理学を学んだときに言われた言葉を思い出しました。
“人は聴く前に正そうとする“
その人にとってよりよい道へ導くには、正す前にその人の主張や心の声を聴くことから始まるんだなぁと思いました。