学習内容を教えない!というと、教える立場の方々は今までの考え方、やり方を否定されたように聞こえるかもしれないんですが、決して、否定したいのではないし、教えることがダメとかではないということを最初にお伝えしておきたい。
教えてはいけない!!ということではなく、教える量をまず減らして、学び合う時間を作る。
目の前の子どもたちの20年後までもずっと教え続けられますか?
これが一つの問いです。自分の子どもであれば、20年後までずーっと過保護で教え続けることもできるかもしれないですが、目の前の子どもたちの20年後までずーっと、いろーんなことを手取り足取り、教えられますか??
そして、それが子どもたちのためなんだろうか?
『中学で頑張って勉強して、高校に入ったけれど、中学では先生が教えてくれたけど、高校で教えてもらえないので、どうやって勉強していいかわからず、ドロップアウトしてしまった』
とある塾の先生のお話を間接的に聞いて、私の中でずーっとココロに残っているコトバです。
その方はずーっと子どもたちに勉強を教えて、その子たちは望む高校に入れたんです。だけど、自分で勉強する力をつけていなかったので、ドロップアウトしてしまったんです。
その出来事をきっかけに、その方は教えるだけの立場を卒業されたんです。
きっと、その生徒さんは、先生から言われたことをきちんと頑張ったんだと思います。
だけど、これからは言われたことを学ぶ、教えてもらったことを学ぶだけでは生きていけない時代が来る。
昔、高度成長期など、ひたすらに働く労働者が求められていた時代は、教えてもらう学びでもよかったのかもしれない。
でも、今は違う。モノは飽和状態で、ひたすらにモノを作って働けばいい時代ではない。
これからはAIに取って代わられる仕事が増えてくる中で、受け身的な学びをし、言われたことだけできる人は求められない時代が着実に近づいています。
学んだことからアイデアを広げたり、新たなモノ・サービスを作り出していく。
まずは、私たち大人も変わらないといけない。大人自身も学び方を変えたいし、学ぶ人たち自身で学んでいく環境をファシリテーとしていく。
ある学校の先生からのコトバ。
これからもっともっと子どもたちで学び合う授業を作っていくのですが、その学び合う中で、教える側の子どもたちに伝えたいこと。それが、
他の人が何か聞きたくなる人間になれ!!
深い!!
例えば、AくんがBさんに教えるのは簡単。例えば、Bさんがわからない様子だったときに、Aくんには答えがわかって、わからなさそうだから、Bさんから聞かれる前に、Aくんが教えてあげる。それはいいことだとも思う。でもそれって、Bさんのためなのかな??
”BさんがAくんにきいてみたいなぁ”と思ってもらえるようにAくんは振る舞うのです。
自分自身もそうなりたい。
自分自身も仕事の中ではまだまだ学び合う環境づくりができていなくて課題は山積。だけど、まずはこの感覚を自分の中で大切に、そして、繰り返し言い聞かせて、チャレンジしていこう!