Scratchを使ったプログラミングを体験する先生向け研修〜Creative Learning を目指して〜

少し前ですが、ある小学校でプログラミング研修の依頼をいただいたので、研修会をさせてもらいました。

Scratchを使ったプログラミングのポイントが、

・learning by making
・creative learning

作ることを通して学ぶ、創造力を生かして学ぶと以前に聞いていたので、今回はこの部分を体感していただきたく、研修を組んでみました。結果的にすごく学びがあったなぁと改めて感じています。

プログラミング教育の内容は以前の記事を参考に。

小学校のプログラミング教育について学ぶ(その1)

小学校のプログラミング教育について学ぶ(その2)

1.まずはグランドルールから♪

大好きな私のグランドルールを伝えました。

今回のポイントは、Yes,andとmake mistakes とNo”む”。

この内容は以前の記事をご覧ください。

少し遅れて来られた方がいて、途中回っていると、早速、“難しい“と言って辛そうだった方がいたので、あれあれ?グランドルール、、、?とお伝えすると、周りの方が、説明してくださいました。

やっぱり最初のグランドルールを知っておくだけでも、取り組む気持ちが変わるのかなと再確認しました。でもそのあと、その方はすごく積極的に取り組んでいらっしゃったのが印象的でした。

2.最初に説明はあまりせず、出てきた質問から広げる

今回は、創造力を使って、自分ならではの作品を作ってみることが目標だったので、私からはやり方の多くを説明しませんでした。説明したのは、最初の基本的な使い方だけ。

普通は説明があると思うので、少し戸惑う部分もあったのかもしれませんが。

その後、途中で、いい質問があったりした場合には、そのやり方のアイデアを伝えると、納得されることが多かったです。
そして、全体に共有した方がいいことは、少し注目してもらい、伝える。

そんな繰り返しをしていました。

徐々に素敵な作品が出来上がってきたので、前のモニターで表示させてもらったりして、紹介すると、他の人が刺激を受けて、また作品を作ってみる。

そんないい循環ができていたと思います。

3.”主体的対話的な深い学び”を引き出す

次期指導要領のポイントである、これがもう一つの目標でした。

なので、まずは一人で試してみる時間をとりました。

今回は何かコーディングを覚えることが目標ではなく、自分で何かトライしてみること、できないこともたくさん起こしてみる。その中で、学ぶ。

わからないことがあるっていいことだから、わからないという時間も大切にしました。

もちろん、少しすると全くわからない!!って方の声がたくさん上がるので、教えあう時間に。

周りの人に聞き出したり、私が回るときに聞いてくれたりして、できないことを少しずつ解決していく。

研修の終わりに

最後にグループごとに素敵な作品を選んでもらおうと思ったのですが、反対に素敵な状況になったので、そちらを優先にすることに。

それは、自然と立ち歩きをして、他の人の作品を見合いました。なるほど〜とみなさん、刺激を受けあっていました。

まさに、対話的な学びだったんじゃないかと思います。いろんな作品が出来ました。

・キャラクターがひたすらくるくる回るもの

・遠くから歩いて来る人、近くから遠くへ歩いて行く人を遠近法を用いて動かしているもの

・二つのキャラクターが出会ったら、”こんにちは”というもの

・似顔絵を描いて、あっち向いてホイと同じタイミングで振り向くもの

・動物がドーナツまで歩いてかじるというもの。

 

わずかな時間で、さまざまなクリエイティブな作品が出来ました。

プログラミング教育の方向性は、これから活発になって行くとは思いますが、こんな感覚でクリエイティブな学びが深まって行くといいなと思いました。