新型コロナウィルスの蔓延によって、外出できない時間が増えています。
私自身は今のところ大きく変わらない生活をしていますが、やはりニュースをみながら、ストレスを感じています。
周りの家庭の話を聞いていても、子どもたちのストレスがとても心配です。
そして、学習面にも不安なご家庭も多いと思います。
ですが、私自身は、今こそチャンスだと思っています。
まさに、子どもたち自身が自分で行動する、つまり、主体性を育むチャンスだと思っているからです。
そのための大人のおすすめの関わり方をご紹介します。
主体的に考えて行動する力が今求められている。
3月からの休校措置で、子どもたちの学習が遅れていると心配のご家庭も多いと思います。
ただ、批判を恐れずにいうならば、どんな状況でも学習することはできるし、自分の行動を変えることはできるのです。
私が思うのは、教科の学習をすること以上に、自分で学習をしようとする力を育てる方が大切だと思っています。
これは、ある意味一番難しいのですが、とにかくそれにチャレンジすることなのです。
それができるために、大人の支援が必要です。その支援の方法をご紹介します。
家で3時間から始めてみよう
学校がある時は、毎日5〜6時間、学習する時間が決まっているので、その時間割にしたがって動いてます。
ですが、子どもたちが一人でそれと同じ行動をするのは難しいでしょう。
なので、ハードルを下げて、3時間を目標に始めたいですね。
できる子は全然できると思いますが、3時間でもできないという子もいると思います。
また、お子さんの学年によってまた変わります。
私自身は先日、飲みながらではありますが、小学2年生と1時間くらい簡単に学習できました。
ただ、その支援する人の力が求められるのかもしれません。
一緒にどんな学習や行動をするかを子どもたちと決めてみましょう。
関わり方のコツ
子どもたちと関わる際のコツがあります。
1、できなくても怒らない
これが大人にとっては一番難しいかもしれません。
大人からすると、『このくらいは一人でやって欲しい』とか、『できないなんてありえない』と子どもたちの行動を見ていると、イライラするのではないでしょうか。
この感情は、大人側のネガティブな感情と捉え方から起こる行動なのです。
学習するべきだ(捉え方)という正義感(感情)から、学習していない子どもの様子を見て、腹が立ってきつく怒る(という行動をする)
という人もいれば、
子どもは興味を持てば学習するとそこまでネガティブな感情を持っていない人は、
学習していない子どもを見て、どうやって興味を引き出そうかと考えて、一緒に会話しながら一緒に学習してみる(という行動をする)
人もいます。
怒られた子どもは余計をやる気をなくす可能性もあるし、やっているフリをするようになる可能性もある。
一方、一緒に学習に関わってもらえた子どもは、少しずつ自分で学習を始めるかもしれません。
とにかく、できないなくても、怒らないという意識を持ってみてください。
▲ レジリエンスで学んだことをベースにお伝えしています。
2、Yes, and する(状況を受け止めて、大人の意見を伝える)
決めてもできなかったら意味がないから怒るんだ!と言うもいるかもしれませんが、怒って子どもたちが行動するなら怒ってもいいと思います。
が、怒って行動しても、怒られたから行動したと言う受け身的な行動になってしまいます。
なので、ダメとも否定するのではなく、今はできていないことをそのまま受け止めて、今は難しいんだねーとふむふむとそのまま事実を受け止めます。
その上で、大人の願いを伝えます。
学校休みだけど、少しでも生活リズムを保って学習して欲しいと思っているけど、どうやってできるかな?
毎日、3時間は学習して欲しいな
上手に運動もとりいれて欲しいな
など、冷静に毅然として伝えましょう。
3、子どもたちの主張を必ず聴いて、どうやったらできるかを考える
大人の主張をしても、子どもたちは、だって…とか、嫌とか、思うようには動かないもの。
とにかくできるだけその主張を聴く。
了承する必要はなくて、そう思うんだね。とそのまま受け止めて、子どもと一緒にどうやってできるかを考えるのです。
一日どのくらいならできそう?
どんなことが不安?
どうやって学習したい?
とか、聞いてみるのです。
そうしてやり方を決めていきます。
4、最終的には子ども自身でやることを決める
大人の主張はするけれど、最終的には子ども自身で決めるようにしましょう。
意見を出しながら、決められない時は、2〜3択を出して、選んでもらうようにしましょう。
指示されたことは、やっても、最後は人のせいにするようになります。
逆に自分で決めたことは責任持ってやるようになります。
まずは、30分×6コマのスケジュールを決めてみましょう。
30分も無理だと言われた場合は、何分だったらできる?と聞いて、5分だったら、もうちょい!と言いたいところですが、交渉しながら、少しハードル上げて、15分くらいから始めてもいいと思います。
参考:トマト学習法(ポモドーロ・テクニック)で集中力を高めて、効率よく学習・仕事をする
▲ 30分の根拠です。
でも大事なのは、子ども自身でやる!と決めることです。
5、できなくても否定しない
いざこうやってスタートしても、すぐにうまくいくわけではありません。
大人でもそうなのですが、やった後に1日のふりかえりをすることです。
できなかったことも『どうしてできなかったの!!!』ととがめるのではなく、できなかったのはどうしてだと思う?と聞いてみて欲しいのです。
そうするといろんな言い訳をたくさんしてくると思うので、そのまま受け止めて、じゃあ、明日はどのくらいできそう?と聞いていくのです。
次は、できる量で組み合わせてもいいかもしれません。
自分でできる量を設定して、できた時には達成感があり、褒めてもらえたらまた明日も頑張ろう!という気持ちにもなります。
その繰り返しを作ってみて欲しいのです。
自分で決断して行動する力をつける
お伝えしているのは、学習ができるようになる以上に、自分で決断して行動できるようになる力をつけることが一番の目的なのです。
大人になると、誰も指示してくれません。親切に教えてくれません。
だから、自分で学ぼうとする力、自分で決断して行動する力がまさに必要となってきます。
ストレスには気をつけよう
とはいえ、このイレギュラーな状況に子どもたち、そして大人たちもたくさんのストレスにさらされています。
私も2月の末から3月の頭にかけて、気分が大きく沈んでいました。
気づかないうちにあなたもストレスをたくさん受けています。
そのストレスがある状態では、ここに書いてあることがなかなか実行できません。
なので、まずは、子どもたちと一緒にストレスを発散する方法を見つけましょう。
・ストレスを受けていることに気づく。
→ イライラすると感じたら、そうだ!私もストレスを受けてるんだとそのまま受け止めてあげましょう。
・気分転換できることを見つける。
→ 家でできる簡単な運動を入れたり、リラックスできる音楽を聴いたり、夢中になれること(裁縫とか、何かものを作るとか)を実際にしていきましょう
・人に話をきいてもらう。
→ 信頼できる人と話をしましょう。今自分が不安に思っていることなど、自分の気持ちを人と共有できるだけで、気持ちはスッキリします。
まとめ
この新型コロナウィルスによって休校になっている状況は、大変なことでもありますが、同時にチャンスにもなり得ます。
この時間にどう行動するかが、この先のあなたやあなたの子どもたちへの影響は大きいです。
毎日、小さな一歩として、何か一つでもいいので、チャレンジしてみてください。